【第2回】Ubuntuに開発の道具を入れる 〜Node.js と Git 編〜

前回のおさらい

前回、スマホのTermuxにUbuntuをインストールして、proot-distro login ubuntu でログインできるところまで来ました。

ただ、入れたばかりのUbuntuはほぼ空っぽ。ここに「コードを書いて動かす道具」と「コードを管理する道具」を入れていきます。

第2回は、Node.jsGit のインストール。これが入れば、もうスマホの中は立派な開発環境です。


Node.js と Git、それぞれ何者か

Node.js

ざっくり言うと「JavaScriptをパソコンの中で動かす仕組み」です。

普段JavaScriptはブラウザの中で動いていますが、Node.jsを入れるとブラウザなしで、サーバーのような使い方ができるようになります。Next.jsもReactもVueも、開発するときはNode.jsが必要。今どきのWeb開発の土台みたいな存在です。

Git

コードのバージョン管理ツールです。「いつ、何を、どう変えたか」を全部記録してくれる。

一人で開発してても「昨日のコードに戻したい!」ってよくあるんですが、Gitを使っておけばボタン1つで戻せます。あとでGitHubにアップロードするときにも必須。


準備:Ubuntuを最新にしておく

まずはログイン。

proot-distro login ubuntu

そしたらUbuntu側のパッケージ一覧を更新します。

apt update && apt upgrade -y

これはTermuxの pkg update とは別物。Ubuntuの中でもう一回やるのがポイントです。


Gitを入れる

Gitはシンプル。1行で終わります。

apt install git -y

入ったか確認。

git --version

git version 2.x.x みたいに表示されればOK。

続けて最低限の設定だけしておきます。

git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "あなたのメール"

これ、GitHubに何かアップロードするときに「誰がやったか」の記録に使われます。あとでやると忘れるので先に済ませるのが吉。


Node.jsを入れる(ここが少し注意)

普通に apt install nodejs でも入るんですが、古いバージョンが入ることが多い。今どきのNext.jsとかは新しいNode.jsを要求するので、最初からちゃんとしたバージョンを入れます。

オススメは nvm(Node Version Manager)。Node.jsのバージョンを自由に切り替えられるツールです。

nvmをインストール

curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.7/install.sh | bash

ダウンロードして実行、という1行コマンドです。

終わったら、シェルに反映させるために一度抜けて入り直すか、こう打ちます。

source ~/.bashrc

Node.jsをインストール

nvmが使えるようになったら、最新の安定版を入れます。

nvm install --lts

LTSは「長期サポート版」の意味。安定していて、仕事で使うならコレです。

確認。

node --version
npm --version

両方バージョンが表示されれば完成。


つまずきポイント

  • curlがないと言われたら: apt install curl -y で入れてから再挑戦
  • nvm: command not found: 一度Ubuntuからログアウト(exit)して、もう一度 proot-distro login ubuntu で入り直すと直ることが多い
  • Node.jsのインストールが遅い: スマホのCPUなりに時間がかかります。5分くらい待っても動いてたら正常

今のスマホの中身

ここまでで、スマホの中はこうなっています。

Androidスマホ
 └─ Termux
     └─ Ubuntu(proot-distro)
         ├─ Git  ← 入った
         └─ Node.js(nvm経由) ← 入った

もう、ちょっとしたノートPCと変わらない構成です。


次回予告

次回はいよいよClaude Codeを入れます。AIがコマンドラインでコードを書いてくれる、今どき最強の開発相棒です。スマホの画面でAIと会話しながら開発する、という未来的な体験がここから始まります。

続く。